えび茶色と白を、ギザギザの線で区切ったカタールの国旗。この旗には、世界一の記録があります。縦横比は11:28。横の長さが縦の2倍を超える国旗は、世界でカタールだけです。
そしてもうひとつ気になるのが、この独特な色。赤でも紫でもない、えび茶色です。実はこの色、強い日差しで旗が色あせたことから生まれた、という話があります。
カタールってどんな国?国旗の基本データ
| 正式名称 | カタール国 |
| 人口 | 約300万人 |
| 首都 | ドーハ |
| 制定日 | 1971年7月9日 |
| 縦横比 | 11:28 |
| ギザギザの数 | 9つ |
もともとは、赤い旗だった
カタールの旗は、もともと赤一色でした。19世紀、この地域に影響力を持っていたイギリスの求めに応じて、旗竿側に白い帯が加えられます。
ペルシャ湾の周辺では、同じように赤と白の旗を使う国がいくつもありました。今もバーレーンの国旗は赤と白です。
日差しで色あせて、えび茶色になった
では、なぜカタールだけがえび茶色になったのでしょうか。当時のイギリスの記録には、こんな事情が書かれています。旗に使う白い布を買ってきて、地元で赤く染めていた。ところがその染料の質がよくなく、砂漠の強い日差しを浴びると、すぐにチョコレートのような色に変わってしまった、というのです。
色あせた結果の色が、そのまま国の色になった。1936年には、このえび茶色が正式な色と定められました。
一方でカタール政府は、もっと誇らしい由来を挙げています。カタールは古くから、貝から採れる紫の染料の産地でした。19世紀の君主ムハンマド・ビン・サーニーが、その伝統を示すために紫がかった赤を選んだ、という説明です。
9つのギザギザは「9番目」のしるし
白とえび茶色の境目は、ノコギリの歯のようなギザギザになっています。とがった先は全部で9つ。
これは、カタールが1916年にイギリスと条約を結んだ、ペルシャ湾岸で9番目の首長国だったことを表しています。白は、その条約によってもたらされた平和の色です。
バーレーンの国旗との見分け方
カタールの国旗には、そっくりな旗があります。お隣バーレーンの国旗です。どちらも白と色の部分をギザギザで区切っています。
見分けるポイントは3つ。色はカタールがえび茶、バーレーンが赤。ギザギザはカタールが9つ、バーレーンは5つ。そして形は、カタールのほうがずっと横長です。
まとめ
カタールの国旗は、世界一横長で、世界でここだけのえび茶色を持つ旗です。
その色が、日差しによる色あせから生まれたのかもしれないというのは、ちょっと面白い話ですよね。砂漠の国らしい由来ともいえます。
国旗の形や色をどれだけ覚えられたか、ぜひノーマルモードのクイズで力試ししてみてください。