イランの国旗|縁に22回くり返される文字に込められた「革命の日付」

Flag_of_Iran

緑・白・赤の横三色に、中央の赤い紋章。イランの国旗を遠くから見ると、色の境目に白い模様のような飾りがあることに気づきます。

実はこれは模様ではなく、文字です。同じ言葉が、上と下に合わせて22回くり返し書かれています。この22という数には、現在のイランという国の成り立ちに関わる日付が込められています。

イランってどんな国?国旗の基本データ

正式名称イラン・イスラム共和国
人口約8,900万人
首都テヘラン
現行デザイン制定1980年7月
縦横比4:7
紋章のデザインハミド・ナディミ

緑・白・赤は、古くからのイランの色

緑・白・赤の3色は、イランという国とその人々を表す色として、長い歴史の中で使われてきました。現在の国旗も、この伝統的な3色を引き継いでいます。

3色の並びそのものは、1979年の革命より前の国旗と変わっていません。変わったのは、中央に置かれた紋章と、帯の縁に書き加えられた文字です。

かつては「獅子と太陽」が描かれていた

革命前のイランの国旗の中央には、剣を持つ獅子と、その背後に輝く太陽が描かれていました。「獅子と太陽」と呼ばれる、イランで古くから使われてきた紋章です。この図柄を置いた三色旗は、20世紀初めに憲法で国旗と定められ、1979年まで使われました。

1979年のイスラム革命で王政が倒れると、獅子と太陽は王政の象徴とみなされ、国旗から取り除かれます。現在のイラン国内では、この旗を公の場で使うことは厳しく禁じられています。一方で、国外に住むイラン人や現体制に反対する人々の間では、今もこの旗が掲げられることがあります。

中央の紋章は「アッラー」の文字

現在の国旗の中央にある赤い紋章は、ハミド・ナディミがデザインしたものです。4つの三日月と1本の剣を組み合わせ、その上にアラビア文字の記号を置いた形をしています。

この紋章は全体として、アラビア語で神を表す「アッラー」という言葉を図案化したものです。花のようにも見えますが、もとになっているのは文字なんですね。

縁の文字は22回 — 革命が成った日を表す

緑の帯の下の縁と、赤い帯の上の縁には、白い文字が並んでいます。書かれているのは「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)」という言葉で、クーフィー体という角ばった古い書体が使われています。

この言葉は、緑の側に11回、赤の側に11回、合わせて22回くり返されています。22という数は、イラン暦の「バフマン月22日」を表したものです。西暦では1979年2月11日にあたり、イスラム革命が成った日とされています。

縁の飾りに見えたものが、実は国の始まりの日付だった、というわけです。

まとめ

イランの国旗は、古くからの緑・白・赤の3色を受け継ぎながら、革命をきっかけに中央の紋章と縁の文字が新しくなった旗です。獅子と太陽に代わって置かれた紋章は「アッラー」の文字を、縁の22回の言葉は革命の日付を表しています。

イランの国旗を見かけたら、ぜひ色の境目に並ぶ小さな文字にも注目してみてください。

国旗の形や色をどれだけ覚えられたか、ぜひノーマルモードのクイズで力試ししてみてください。

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