ヨルダンの国旗は、黒・白・緑の横じまに、旗ざお側から赤い三角形をのばし、その中に小さな白い星を置いたデザインです。
この星、よく見ると角が7つあります。国旗の星はたいてい5つの角なので、ちょっとめずらしい形です。
なぜ7つなのか。その理由は、イスラム教の聖典コーランの最初のページにありました。
この記事では、ヨルダンの国旗の意味と歴史を、表と年表を使ってやさしく紹介します。
この記事でわかること
- 4つの色が表す王朝
- 「アラブの反乱」の旗のこと
- 星の角が7つの理由
- パレスチナの旗とのちがい
ヨルダンの国旗とは?3行でわかるポイント
ひと言でいうと、アラブの歴史と祈りをこめた旗です。ポイントは3つあります。
- もとは、1916年の「アラブの反乱」の旗
- 4色は、イスラムの歴史の王朝
- 星の7つの角は、コーランの開端章の7つの節
基本データ
| 正式名称 | ヨルダン・ハシェミット王国 |
| 制定日 | 1928年4月16日 |
| 縦横の比率 | 1:2 |
| 首都 | アンマン |
| 人口 | 約1,150万人 |
4つの色と星が表すもの
| 色・形 | 表しているもの |
|---|---|
| 黒 | アッバース朝 |
| 白 | ウマイヤ朝 |
| 緑 | ファーティマ朝 |
| 赤い三角形 | ハーシム家とアラブの反乱 |
| 白い七角星 | アラブの人々の団結。7つの角はコーランの開端章の7つの節 |
ここがトリビア
「開端章(アル=ファーティハ)」は、イスラム教徒が毎日の礼拝で必ずとなえる、いちばん大切な章です。星の角ひとつひとつが、その祈りの言葉の1節にあたるのです。
「アラブの反乱」の旗から生まれた
ヨルダンの国旗のもとは、1916年の「アラブの反乱」の旗です。第一次世界大戦のさなか、アラブの人々がオスマン帝国に立ち上がった戦いで、映画『アラビアのロレンス』でも描かれました。
反乱を率いたのは、預言者ムハンマドの血を引くハーシム家。今のヨルダン王家は、このハーシム家の子孫です。
- 1916年 アラブの反乱。黒・白・緑と赤い三角形の旗
- 1921年 トランスヨルダン首長国ができる
- 1928年4月16日 星を加えた、今の国旗が決まる
- 1946年 イギリスから独立
国旗クイズで迷わない!似た国旗との見分け方
| 国・地域 | 見分けるところ |
|---|---|
| ヨルダン | 黒・白・緑に赤い三角形、白い七角星 |
| パレスチナ | 黒・白・緑に赤い三角形(星なし) |
| スーダン | 赤・白・黒に緑の三角形 |
| アラブ首長国連邦 | 緑・白・黒に、左の赤いたて帯 |
「赤い三角形に星があればヨルダン、なければパレスチナ」です。
よくある質問
ヨルダンの国旗の星の角はなぜ7つなのですか?
イスラム教の聖典コーランの「開端章」の7つの節を表しているからです。
4つの色の意味は?
黒はアッバース朝、白はウマイヤ朝、緑はファーティマ朝、赤はハーシム家とアラブの反乱を表しています。
パレスチナの旗とのちがいは?
構成はほぼ同じですが、ヨルダンには赤い三角形の中に白い七角星があります。
国旗の形や色をどれだけ覚えられたか、ぜひノーマルモードのクイズで力試ししてみてください。