シリアの国旗は、上から緑・白・黒の3本の横じまの、白い帯に3つの赤い星を並べたデザインです。
この旗は、2025年に正式な国旗になったばかりです。それまでの国旗は、赤・白・黒の横じまに2つの緑の星という、色の配置がまったくちがう旗でした。
実はこの新しい国旗は、まったく新しくつくられたものではありません。シリアがフランスから独立したときの旗が、よみがえったのです。
この記事では、シリアの国旗の意味と歴史を、表と年表を使ってやさしく紹介します。
この記事でわかること
- 2025年に国旗が変わったこと
- 緑・白・黒と3つの星の意味
- 独立のときの旗が復活した理由
- それまでの国旗とのちがい
シリアの国旗とは?3行でわかるポイント
ひと言でいうと、独立のときの旗が、80年近くたって戻ってきた国旗です。ポイントは3つあります。
- 2025年に、緑・白・黒に3つの赤い星の旗が国旗になった
- もとは、フランスから独立したときの旗
- それまでの国旗は、赤・白・黒に2つの緑の星だった
基本データ
| 正式名称 | シリア・アラブ共和国 |
| 今の国旗になった年 | 2025年 |
| デザインのもと | 独立時代の旗(イブラーヒーム・ハナヌらの委員会が考案) |
| 縦横の比率 | 2:3 |
| 首都 | ダマスカス |
| 人口 | 約2,400万人 |
緑・白・黒と3つの星が表すもの
| 色・形 | 表しているもの |
|---|---|
| 緑 | 正統カリフ時代(イスラムの初期の時代) |
| 白 | ウマイヤ朝(ダマスカスを都とした王朝) |
| 黒 | アッバース朝 |
| 3つの赤い星 | もとは、独立前のシリアを構成した3つの地域(アレッポ、ダマスカス、デリゾール) |
3つの色は、イスラムの歴史に登場する3つの時代や王朝を表しています。とくに白のウマイヤ朝は、シリアの首都ダマスカスを都とした王朝です。
独立のときの旗が、よみがえった
この旗は、もともとフランスの統治から独立をめざした時代の旗でした。1946年の完全な独立のあとも、しばらく国旗として使われていました。
ところが1958年、シリアはエジプトとひとつの国(アラブ連合共和国)になり、赤・白・黒に緑の星の旗を使うようになります。その後も、赤・白・黒を使った旗が長く続きました。
- 1932年ごろ 緑・白・黒に3つの赤い星の旗が使われはじめる
- 1946年 フランスから完全に独立
- 1958年 エジプトと合わさり、赤・白・黒に2つの緑の星の旗になる
- 1980年 赤・白・黒に2つの緑の星の旗が、再び国旗になる
- 2011年〜 政府に反対する人々が、緑・白・黒の旗をかかげる
- 2025年 緑・白・黒に3つの赤い星の旗が、正式に国旗になる
ここがトリビア
2011年から続いた内戦のあいだ、政府に反対する人々は、この独立時代の旗をシンボルとしてかかげてきました。2024年末に政権が倒れたあと、2025年3月の憲法宣言で、この旗が正式な国旗と定められたのです。
国旗クイズで迷わない!新旧の国旗の見分け方
古い図鑑やクイズでは、前の国旗が載っていることもあります。新旧のちがいをおさえておきましょう。
| 旗 | 上から順に | 星 |
|---|---|---|
| 今の国旗(2025年〜) | 緑 → 白 → 黒 | 赤い星が3つ |
| 前の国旗 | 赤 → 白 → 黒 | 緑の星が2つ |
| イラク | 赤 → 白 → 黒 | なし(緑の文字) |
「緑が上で、赤い星が3つなら今のシリア」と覚えましょう。
よくある質問
シリアの国旗はいつ変わりましたか?
2025年に、緑・白・黒の横じまに3つの赤い星の旗が、正式な国旗になりました。
新しい国旗の3つの星の意味は?
もとは、独立前のシリアを構成した3つの地域を表していました。
前の国旗とのちがいは?
前の国旗は赤・白・黒の横じまに2つの緑の星でした。今の国旗は緑・白・黒に3つの赤い星です。
国旗の形や色をどれだけ覚えられたか、ぜひノーマルモードのクイズで力試ししてみてください。