モザンビークの国旗は、緑・黒・黄の横じまに、左から赤い三角形がのびるデザインです。
その三角形の中をよく見ると、銃が描かれています。それも、昔の武器ではありません。今も世界中で使われている自動小銃「AK-47(カラシニコフ)」です。
なぜ国旗に銃なのか。そして「平和な国に銃の旗はおかしい」という論争は、どうなったのか。
この記事では、モザンビークの国旗の意味と歴史を、表や年表を使ってやさしく紹介します。
この記事でわかること
- AK-47が描かれている理由
- 銃・本・くわ・星の意味
- 独立運動の旗から生まれた歴史
- 「国旗を変えるべきか」論争の結末
モザンビークの国旗とは?3行でわかるポイント
ひと言でいうと、独立のための戦いと、その後の国づくりを描いた旗です。ポイントは3つあります。
- 現代の自動小銃AK-47が描かれた、ただひとつの国旗
- 銃のほかに、本とくわも描かれている
- 2005年に変更が議論されたが、今のデザインのまま残った
基本データ
| 正式名称 | モザンビーク共和国 |
| 今の国旗になった日 | 1983年5月1日 |
| 縦横の比率 | 2:3 |
| 使われている色 | 緑・黒・黄・赤・白 |
| 首都 | マプト |
| 人口 | 約3,400万人 |
銃・本・くわ・星が表すもの
赤い三角形の中には、いくつもの絵が重なっています。それぞれが、独立後の国づくりの考え方を表しています。
| 描かれているもの | 表しているもの |
|---|---|
| AK-47(銃) | 国を守る決意 |
| 開いた本 | 教育 |
| くわ | 農業と労働 |
| 黄色い星 | 国際的な連帯 |
| 赤い三角形 | 独立のための戦い |
銃ばかりが目立ちますが、本当は「守る(銃)」「学ぶ(本)」「はたらく(くわ)」の3つをセットにした絵なのです。
色の意味
| 色 | 表しているもの |
|---|---|
| 緑 | 豊かな土地 |
| 黒 | アフリカ大陸 |
| 黄 | 地下資源 |
| 白 | 平和 |
| 赤 | 独立のための戦い |
銃が描かれた国旗は、ほかにもある?
実は、国旗に銃が描かれている国は、モザンビークだけではありません。グアテマラ、ハイチ、ボリビア(政府の旗)の紋章にも、銃が描かれています。
ただ、それらは昔の銃です。今も使われている現代の自動小銃をそのまま描いているのは、モザンビークだけ。ここが、この国旗のいちばんの特徴です。
ここがトリビア
ケニアの国旗には槍と盾、サウジアラビアの国旗には剣が描かれています。武器を描いた国旗は意外と多いのですが、自動小銃はモザンビークだけです。
年表で見るモザンビーク国旗の歴史
モザンビークは、1975年まで長くポルトガルの植民地でした。今の国旗は、独立をめざして戦った組織「モザンビーク解放戦線(FRELIMO)」の旗がもとになっています。
- 1964年 解放戦線が、独立のための戦いを始める
- 1975年 ポルトガルから独立。ななめのしま模様と歯車を使った国旗になる
- 1983年 歯車がなくなり、今のデザインになる
- 2005年 国旗のデザインが公募され、169の案が集まる
- 2005年 国会の採決で、今の国旗のままと決まる
「国旗を変えるべきか」論争の結末
1990年に複数の政党が認められると、かつて解放戦線と内戦を戦った野党が、ある主張をくり返すようになります。
「平和になった国に、銃が描かれた国旗はふさわしくない」。銃と星を消すべきだ、というのです。
2005年には、新しい国旗のデザインが募集され、169もの案が集まりました。ところが国会で採決した結果は、155対79。今の国旗をそのまま使うことが決まりました。
賛成と反対は、与党と野党の立場どおりにくっきり分かれたといわれます。この国旗は、今も政治的な議論の的であり続けているのです。
国旗クイズで迷わない!覚え方のコツ
| 見るところ | モザンビークの特徴 |
|---|---|
| 形 | 緑・黒・黄の横じま(白い線で区切る)に、左から赤い三角形 |
| 絵 | 赤い三角形の中に、星・本・銃・くわ |
「赤い三角形の中に銃」と覚えれば、まず迷いません。
よくある質問
モザンビークの国旗に描かれている銃は何ですか?
AK-47(カラシニコフ)という自動小銃です。国を守る決意を表しています。
銃のほかに何が描かれていますか?
本(教育)、くわ(農業と労働)、黄色い星(国際的な連帯)が描かれています。
国旗を変える話はなかったのですか?
2005年に新しいデザインが公募されましたが、国会の採決で今の国旗のままと決まりました。
国旗の形や色をどれだけ覚えられたか、ぜひノーマルモードのクイズで力試ししてみてください。
“モザンビークの国旗はなぜ銃(AK-47)が描かれている?意味と論争をわかりやすく” に2件のコメントがあります