ネパールの国旗は、三角形を2つ重ねたような、ふしぎな形をしています。
世界の国旗はほとんどが長方形ですが、四角形ではない国旗は、ネパールだけ。しかも、横より縦のほうが長い、めずらしい形です。
さらにこの旗の形は、国の憲法の中で、定規とコンパスを使った「作図の手順」として決められています。
この記事では、ネパールの国旗の意味と歴史を、表を使ってやさしく紹介します。
この記事でわかること
- 四角形ではない理由
- 月と太陽の意味
- かつて描かれていた「顔」のこと
- 憲法に書かれた作図の手順
ネパールの国旗とは?3行でわかるポイント
ひと言でいうと、世界でひとつだけの形をした国旗です。ポイントは3つあります。
- 形は、三角形の旗を2つ重ねたもの
- 月と太陽には、昔は顔が描かれていた
- 形は、憲法の中で作図の手順として決められている
基本データ
| 正式名称 | ネパール |
| 今の形になった日 | 1962年12月16日 |
| 形 | 三角形を2つ重ねた形(四角形ではない) |
| 縦横の比率 | 約1:1.219(縦のほうが長い) |
| 使われている色 | 赤・青・白 |
| 首都 | カトマンズ |
| 人口 | 約3,000万人 |
なぜ四角形じゃないの?
ネパールでは昔から、三角形の旗(ペナント)が使われてきました。お寺や祭りでも、三角形の旗がよく見られます。
18世紀、プリトビ・ナラヤン・シャハ王が、小さな王国に分かれていたネパールをひとつにまとめました。このとき、2つの三角形の旗を上下に重ねた形が生まれた、といわれています。
上の三角形は王家、下の三角形は、のちに力をもった大臣の家系を表す、という説がよく知られています。
ここがトリビア
ネパールの国旗は、縦が横より長いただひとつの国旗でもあります。オリンピックなどで国旗を並べるときも、この旗だけは特別あつかいになることがあります。
色と月・太陽が表すもの
| 色・形 | 表しているもの |
|---|---|
| 赤 | 国の花シャクナゲの色。国民の勇気 |
| 青(ふちどり) | 平和と調和 |
| 月(上) | ヒマラヤのすずしい気候、おだやかな心などの説 |
| 太陽(下) | 南の低地の暑さ、強い意志などの説 |
月と太陽には、「月と太陽がある限り、この国が続くように」という願いがこめられている、ともいわれます。
昔は、月と太陽に「顔」があった
今の国旗の月と太陽は、シンプルな図形です。でも昔は、それぞれに人の顔が描かれていました。
1962年、国旗を今の形に整えるとき、顔は取りのぞかれました。今の旗からは、顔があったことはまったく想像できませんね。
憲法に書かれた「作図の手順」
多くの国旗は「縦2:横3」のような、かんたんな比率で決められています。
ところがネパールの国旗は、憲法の中で、定規とコンパスで線を引いていく手順として決められています。「この点からこの点へ線を引き、ここに円をかいて…」という具合です。
その手順どおりにかくと、縦と横の比率は、約1:1.219という、割り切れない数になります。
ここがトリビア
2018年、外国の首相を歓迎するためにかかげられたネパールの国旗が、正しい形ではなかったとして、国内で大きな批判を呼びました。形がきびしく決められているからこそ、まちがいがすぐにわかってしまうのです。
年表で見るネパール国旗の歴史
- 昔から 三角形の旗が使われる
- 18世紀 シャハ王がネパールを統一。2つの三角形を重ねた形が生まれる
- 1962年 技術者シャンカル・ナート・リマルが形を整え、今の国旗が決まる。月と太陽の顔もなくなる
国旗クイズで迷わない!覚え方のコツ
ネパールの国旗は、形だけでわかる、いちばん見分けやすい国旗です。
| 見るところ | ネパールの特徴 |
|---|---|
| 形 | 三角形を2つ重ねた形(四角くない) |
| 絵 | 上に月、下に太陽 |
| 色 | 赤い地に、青いふちどり |
よくある質問
ネパールの国旗はなぜ四角くないのですか?
昔から使われてきた三角形の旗を、2つ重ねた形がもとになっているためです。
ネパールの国旗の月と太陽の意味は?
国が月と太陽のように長く続くようにという願いなどが、こめられているといわれます。
ネパールの国旗の比率は?
憲法に書かれた作図の手順で形が決まり、縦と横の比率は約1:1.219です。縦のほうが長い形です。
国旗の形や色をどれだけ覚えられたか、ぜひノーマルモードのクイズで力試ししてみてください。
“ネパールの国旗はなぜ四角くない?世界でひとつの形と、月と太陽の意味をわかりやすく” に1件のコメントがあります