パラグアイの国旗|表と裏で絵柄が違う、世界でただひとつの国旗

Flag_of_Paraguay

赤・白・青の横三色に、中央の丸い紋章。パラグアイの国旗は、一見するとよくある三色旗です。

ところがこの旗、裏返してみると驚きます。表と裏で、中央の紋章がまったく違うのです。表と裏でデザインが異なる国旗は、世界でパラグアイだけです。

パラグアイってどんな国?国旗の基本データ

正式名称パラグアイ共和国
人口約690万人
首都アスンシオン
制定1842年
縦横比11:20
最新の修正2013年

表は「星」、裏は「ライオン」

表に描かれているのは、国の紋章です。黄色い星を、ヤシとオリーブの葉の輪が囲み、まわりに「パラグアイ共和国」という文字が入っています。星は独立を表すシンボルです。

裏に描かれているのは、国庫(国のお金を管理する役所)の紋章です。黄色いライオンが、棒の先に掲げられた赤い帽子を守っています。この帽子は「自由の帽子」と呼ばれ、解放された人々の象徴。ライオンはその自由を守る勇気を表します。まわりの文字は「平和と正義」です。

なぜ表と裏が違うのか

表と裏で紋章が違うのは、ホセ・ガスパル・ロドリゲス・デ・フランシアという人物が国を治めていた時代(1814〜1840年)にさかのぼります。独立まもないパラグアイを、長く一人で率いた指導者です。

この時代に、国を表す印と国庫の印という2種類の印が使われるようになり、それがそのまま旗の表と裏に置かれることになりました。

赤・白・青は、フランスの三色旗から

3色は、フランスの国旗から着想を得たものとされています。フランス革命の「自由」の理念にならって、独立と自由を表す色として選ばれました。

結果として、色の並びはオランダの国旗と同じになっています。中央の紋章があるかどうかで見分けられます。

独立直後は、旗が次々と変わった

パラグアイで最初の旗が掲げられたのは、1811年5月15日。スペインからの独立に向けて動き出した翌日のことです。青一色の地の左上に、白い星をひとつ置いた旗でした。

ところがこの旗は、1か月もたたないうちに使われなくなります。その後は緑・白・青の旗、青・黄・赤の旗と、短い期間に次々と入れ替わりました。

赤・白・青の三色旗が登場したのは、1812年8月15日。そして1842年、中央に紋章を置いた現在の形が正式に定められました。

2013年に、もとのデザインに近づけた

パラグアイの国旗は、2013年に少し手直しされています。長い年月のあいだに変わってしまった紋章のデザインを、最初の形に近づけるための修正でした。

まとめ

パラグアイの国旗は、表に星、裏にライオンという、2つの顔を持つ旗です。

国旗クイズでは表しか出てこないことがほとんどですが、「裏には別の絵がある」と知っていると、ちょっと自慢できます。パラグアイの旗を見かけたら、ぜひ裏側も想像してみてください。

国旗の形や色をどれだけ覚えられたか、ぜひノーマルモードのクイズで力試ししてみてください。

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