中国の国旗は、赤い地の左上に、黄色い星を5つ並べたデザインです。呼び名は「五星紅旗(ごせいこうき)」。
5つの星について、「漢族など5つの民族を表す」と聞いたことはありませんか?
実はこれ、よくある誤解なんです。星が表しているのは、民族ではありません。
この記事では、中国の国旗の本当の意味と歴史を、表と年表を使ってやさしく紹介します。
この記事でわかること
- 5つの星の本当の意味
- 「5つの民族」という誤解が生まれた理由
- 4つの小さな星の向きのひみつ
- 龍の旗から始まる国旗の歴史
中国の国旗とは?3行でわかるポイント
ひと言でいうと、共産党と、そのもとに集まる人々の団結を表した旗です。ポイントは3つあります。
- 大きな星は中国共産党
- 4つの小さな星は人民
- 「5つの民族」は、昔の別の国旗と混ざった誤解
基本データ
| 正式名称 | 中華人民共和国 |
| 通称 | 五星紅旗 |
| 制定日 | 1949年10月1日 |
| デザイン | 曾聯松(そう れんしょう) |
| 縦横の比率 | 2:3 |
| 首都 | 北京 |
大きな星と4つの小さな星の意味
| 色・形 | 表しているもの |
|---|---|
| 赤 | 革命 |
| 大きな星 | 中国共産党 |
| 4つの小さな星 | 人民(もとは4つの階級) |
ここがトリビア
4つの小さな星は、それぞれ角のひとつが大きな星の中心を向くように、少しかたむけて描かれています。人々の心が党に向かっている、ということを表しているのです。
つくられた当時、4つの小さな星は労働者・農民・都市の小さな商工業者・民族資本家という、4つの階級を表していました。
「5つの民族」という誤解はどこから?
1912年、清がたおれて中華民国ができたとき、国旗は「五色旗(ごしょくき)」という旗でした。
| 五色旗の色 | 表した民族 |
|---|---|
| 赤 | 漢族 |
| 黄 | 満州族 |
| 青 | モンゴル族 |
| 白 | 回族 |
| 黒 | チベット族 |
「5」という数字が同じなので、いつのまにか五色旗の話と五星紅旗の話が混ざってしまった、というわけです。
デザインしたのは、一般の市民
五星紅旗をデザインしたのは、曾聯松という人です。政治家でも有名な芸術家でもない、一般の市民でした。
1949年、新しい国の旗のデザインが広く募集され、たくさんの応募の中から彼の案が選ばれました。
- 1862年 清が「黄龍旗」を定める(黄色い地に青い龍)
- 1912年 中華民国ができ、5色の横じまの「五色旗」に
- 1928年 赤い地に、青い四角と白い太陽の旗に(今も台湾で使用)
- 1949年10月1日 天安門広場で、五星紅旗が初めてかかげられる
国旗クイズで迷わない!似た国旗との見分け方
| 国 | 見分けるところ |
|---|---|
| 中国 | 赤い地の左上に、黄色い星が5つ |
| ベトナム | 赤い地のまん中に、黄色い星が1つ |
| 旧ソ連 | 赤い地の左上に、黄色い鎌とハンマーと星 |
「星が5つなら中国、1つならベトナム」と覚えましょう。
よくある質問
中国の国旗の5つの星は何を表していますか?
大きな星が中国共産党、4つの小さな星が人民を表し、全体で人々の団結を表しています。
5つの星は5つの民族を表すのですか?
いいえ。5つの民族を表したのは、1912年の中華民国の「五色旗」です。
中国の国旗をデザインしたのは誰ですか?
一般の市民だった曾聯松です。
国旗の形や色をどれだけ覚えられたか、ぜひノーマルモードのクイズで力試ししてみてください。