バチカンの国旗は、左が黄色、右が白の2色に分かれた旗です。白い側には、冠と2本の鍵が描かれています。
そしてこの旗、真四角(正方形)なんです。正方形の国旗は、世界でバチカンとスイスの2つだけ。
黄色と白の色には、ちゃんと理由があります。実は、描かれている「鍵」の色なのです。
この記事では、世界一小さな国・バチカンの国旗の意味と歴史を、表と年表を使ってやさしく紹介します。
この記事でわかること
- 黄色と白が選ばれた理由
- 冠と2本の鍵の意味
- ナポレオンの時代に「赤」が消えた話
- ネットで広まった「まちがった国旗」
バチカンの国旗とは?3行でわかるポイント
ひと言でいうと、金と銀の鍵の色でできた旗です。ポイントは3つあります。
- 黄色は金の鍵、白は銀の鍵の色
- 形は、世界に2つしかない正方形
- 描かれているのは、ローマ教皇の冠と鍵
基本データ
| 正式名称 | バチカン市国 |
| 制定 | 1929年(国ができた年) |
| 縦横の比率 | 1:1(正方形) |
| 面積 | 約0.44km²(世界最小の国) |
| 人口 | 約800人 |
黄色と白は「鍵」の色
| 色・形 | 表しているもの |
|---|---|
| 黄色 | 金の鍵の色 |
| 白 | 銀の鍵の色 |
| 交差した2本の鍵 | 聖ペテロの鍵(天国の鍵) |
| 3段の冠 | ローマ教皇の冠(三重冠) |
聖書には、イエスが弟子のペテロに「天国の鍵」を授けた、という話があります。ペテロは最初のローマ教皇とされる人物。だから鍵は、教皇の権威のしるしなのです。
ここがトリビア
3段に重なった冠が何を表すのかは、はっきり決まった答えがありません。「教皇の3つの役目」「キリストの3つの役割」など、いくつもの説があります。
ナポレオンの時代に「赤」が消えた
バチカンのもとになった「教皇領」では、昔は赤と黄色の旗が使われていました。
1808年、ナポレオンの勢力がイタリアに広がり、教皇の兵士の一部がナポレオン軍に組みこまれてしまいます。そこで教皇ピウス7世は、自分の兵士と見分けるため、赤を白に変えさせました。
- 1808年以前 教皇領では、赤と黄色の旗が使われる
- 1808年 教皇の兵士の色が、赤から白に変わる
- 1825年 黄色と白の旗が、船の旗として使われる(今の国旗のもと)
- 1870年 教皇領がイタリアに併合される
- 1929年 ラテラノ条約でバチカン市国ができ、今の国旗が決まる
正方形の国旗はスイスとバチカンだけ
バチカンの国旗は、縦と横が同じ長さです。正方形の国旗は、スイスとバチカンの2つしかありません。
ただし2010年には、ドイツにあるバチカンの大使館が「国旗は必ずしも正方形でなくてよい」と説明しています。実際には、長方形のバチカン国旗が使われることもあります。
ネットで広まった「まちがった国旗」
ネットでバチカンの国旗を探すと、冠の内側が赤くぬられた画像を見かけることがあります。でも、正しくは白です。
ここがトリビア
このまちがった図は、ネット上の画像素材で何年ものあいだ使われていたため、世界中に広まってしまいました。今でも、あちこちに残っているんです。
国旗クイズで迷わない!覚え方のコツ
| 見るところ | バチカンの特徴 |
|---|---|
| 形 | 正方形 |
| 色 | 左が黄色、右が白 |
| 絵 | 白い側に、冠と2本の鍵 |
「正方形で、黄色と白ならバチカン」「正方形で、赤に白い十字ならスイス」と覚えましょう。
よくある質問
バチカンの国旗の色の意味は?
黄色は金の鍵、白は銀の鍵の色です。2本の鍵は、聖ペテロの「天国の鍵」を表しています。
バチカンの国旗はなぜ正方形なのですか?
国の決まりで、正方形の図が示されています。ただし長方形で作られることもあります。
正方形の国旗はほかにありますか?
スイスだけです。正方形の国旗は、世界でバチカンとスイスの2つです。
国旗の形や色をどれだけ覚えられたか、ぜひノーマルモードのクイズで力試ししてみてください。
“バチカンの国旗の意味は?黄色と白、金と銀の鍵、正方形の理由をわかりやすく” に1件のコメントがあります