アイルランドの国旗は、緑・白・オレンジの3本のたてじまです。
この3色は、とてもはっきりした意味をもっています。緑とオレンジは、長く対立してきた2つのキリスト教の宗派。そしてまん中の白は、その2つのあいだの「平和」です。
この三色旗の始まりは、ひとりの女性が贈った、小さな花かざりでした。
この記事では、アイルランドの国旗の意味と歴史を、表と年表を使ってやさしく紹介します。
この記事でわかること
- 緑・白・オレンジの意味
- ひとりの女性から始まった三色旗
- 国旗になったきっかけの「イースター蜂起」
- コートジボワールとの見分け方
アイルランドの国旗とは?3行でわかるポイント
ひと言でいうと、対立してきた人々の「仲直り」を願った旗です。ポイントは3つあります。
- 緑はカトリック、オレンジはプロテスタント
- まん中の白は、2つのあいだの平和
- コートジボワールとは、色の順番が反対
基本データ
| 正式名称 | アイルランド |
| 憲法で定められた年 | 1937年 |
| 縦横の比率 | 1:2 |
| 愛称 | 「トリコロール(三色旗)」 |
| 首都 | ダブリン |
| 人口 | 約530万人 |
緑・白・オレンジが表すもの
| 色 | 表しているもの |
|---|---|
| 緑 | カトリックの人々(アイルランドの伝統的な色) |
| オレンジ | プロテスタントの人々 |
| 白 | 2つのあいだの、長く続く平和 |
アイルランドでは、同じキリスト教でも、カトリックとプロテスタントの人々が長いあいだ対立してきました。国旗は、その両方を同じ大きさで並べ、白でつないでいるのです。
ここがトリビア
1848年、独立運動家トーマス・フランシス・ミーガーはこう語りました。「まん中の白は、オレンジと緑のあいだの長く続く休戦を表す。この旗の下で、プロテスタントとカトリックの人々が手を取り合えるように」。
ひとりの女性が贈った、小さな花かざり
1830年、アイルランド南部の町コークで開かれた集まりで、緑とオレンジの花かざり(ロゼット)が使われました。カトリックとプロテスタントの団結を表すものです。
同じ年、ダブリンに住むエミリア・エレノア・ハミルトンという女性が、緑・白・オレンジの3色の花かざりを、ある集まりに贈りました。これが、アイルランドの三色旗の始まりといわれます。
彼女はそこに「オレンジと緑が、もう二度と、この島の血でよごれることのないように」という言葉をそえていました。
- 1830年 ハミルトンが、緑・白・オレンジの花かざりを贈る
- 1848年 独立運動家たちが三色旗を使う。白がまん中に定まる
- 1916年 イースター蜂起で、ダブリンの中央郵便局に三色旗がかかげられる
- 1919〜21年 独立戦争で、国の旗として使われる
- 1937年 憲法で国旗として定められる
国旗になったきっかけは「イースター蜂起」
三色旗が「国の旗」として広く受け入れられたのは、1916年のイースター蜂起からです。イギリスからの独立を求めて人々が立ち上がり、ダブリンの中央郵便局の上に、この旗がかかげられました。
国旗クイズで迷わない!コートジボワールとの見分け方
| 国 | 旗ざお側(左)から |
|---|---|
| アイルランド | 緑 → 白 → オレンジ |
| コートジボワール | オレンジ → 白 → 緑 |
| イタリア | 緑 → 白 → 赤 |
覚え方は、「アイルランドは緑から」。アイルランドは「エメラルドの島」とも呼ばれる、緑の国です。形も、アイルランドのほうが横に長くなっています。
よくある質問
アイルランドの国旗の色の意味は?
緑はカトリック、オレンジはプロテスタントの人々、まん中の白は2つのあいだの平和を表しています。
コートジボワールの国旗とのちがいは?
同じ色ですが並びが反対です。アイルランドは左から緑・白・オレンジ、コートジボワールはオレンジ・白・緑です。
アイルランドの国旗はいつできましたか?
始まりは1830年の花かざりです。1916年のイースター蜂起で国の旗として広まり、1937年の憲法で正式に定められました。
国旗の形や色をどれだけ覚えられたか、ぜひノーマルモードのクイズで力試ししてみてください。