アフガニスタンの国旗は、少しややこしい状況にあります。今、この国には「2つの旗」があるのです。
ひとつは、白い地に黒い文字を書いた旗。もうひとつは、黒・赤・緑の縦3色に紋章をのせた旗です。
2021年に国の体制が大きく変わったことで、どちらの旗を使うかが、立場によって分かれるようになりました。
この記事では、アフガニスタンの2つの旗の意味と歴史を、表を使ってやさしく紹介します。
この記事でわかること
- 今、2つの旗がある理由
- 白い旗に書かれた言葉の意味
- 黒・赤・緑の三色旗の意味
- 何度も変わった国旗の歴史
アフガニスタンの国旗とは?3行でわかるポイント
ひと言でいうと、国の体制が変わり、旗も2つに分かれた国です。ポイントは3つあります。
- 国内では、白い地に黒い文字の旗が使われている
- 国連やオリンピックでは、黒・赤・緑の三色旗が使われてきた
- 20世紀以降、国旗が何度も変わってきた
基本データ
| 国名 | アフガニスタン |
| 白い旗 | 2021年8月15日から国内で使われている |
| 三色旗 | 2013年に最新の形(1928年から似た形が使われる) |
| 首都 | カブール |
| 人口 | 約4,300万人 |
なぜ旗が2つあるの?
2021年8月、アフガニスタンではイスラム主義の勢力「タリバン」が政権をにぎりました。タリバンは、白い地に黒い文字を書いた旗を国の旗としています。
ところが、このタリバンの政府を正式に認めている国は、ほとんどありません。そのため国連やオリンピックなどの国際的な場では、それまでの黒・赤・緑の三色旗が使われてきました。
| 旗 | 主に使われている場面 |
|---|---|
| 白い地に黒い文字の旗 | アフガニスタン国内の公式な場 |
| 黒・赤・緑の三色旗 | 国連、オリンピック、国外の大使館、海外に住むアフガニスタンの人々 |
2つの旗の意味
白い旗
白い旗に黒い字で書かれているのは、イスラム教の信仰告白「シャハーダ」です。「アッラーのほかに神はなく、ムハンマドはアッラーの使徒である」という意味の、イスラム教で最も大切な言葉です。白は、信仰の清らかさを表すとされています。
黒・赤・緑の三色旗
| 色・形 | 表しているもの |
|---|---|
| 黒 | 苦しかった過去 |
| 赤 | 独立のために流された血 |
| 緑 | 希望と豊かさ(イスラム教の色でもある) |
| まん中の紋章 | モスク、麦の穂、そして「1919年」(独立の年) |
紋章の中には、イスラム暦で「1298年」と書かれています。これは西暦1919年、アフガニスタンがイギリスから独立した年です。
何度も変わった国旗
アフガニスタンの国旗は、20世紀以降、とても何度も変わってきました。国の体制が変わるたびに、旗も変わってきたのです。
- 1928年 国王アマヌッラーが、黒・赤・緑のたてじまに紋章の旗を取り入れる
- 20世紀 王国、共和国、社会主義の政府などで、国旗が何度も変わる
- 1997年 タリバンが、白い地にシャハーダの旗を使う
- 2004年 新しい憲法で、黒・赤・緑の三色旗が国旗に
- 2021年 タリバンが再び政権をにぎり、白い旗を使う
ここがトリビア
国旗が変わった回数の多さでは、アフガニスタンは世界でもトップクラスといわれます。それだけ、この国の歴史が大きく動いてきたということでもあります。
国旗クイズで迷わない!覚え方のコツ
| 旗 | 見分けるところ |
|---|---|
| アフガニスタン(三色旗) | 黒・赤・緑のたてじまに、白い紋章 |
| アフガニスタン(白い旗) | 白い地に黒い文字 |
| ベルギー | 黒・黄・赤のたてじま(紋章なし) |
クイズに出てくるのは、多くの場合、黒・赤・緑の三色旗です。「黒・赤・緑のたてじまに紋章」と覚えておきましょう。
よくある質問
アフガニスタンの国旗はいくつあるのですか?
国内で使われる白い旗と、国際的な場で使われてきた黒・赤・緑の三色旗の、2つがあります。
白い旗に書かれている言葉は?
イスラム教の信仰告白「シャハーダ」です。
三色旗の色の意味は?
黒は苦しかった過去、赤は独立のための血、緑は希望と豊かさを表すとされています。
国旗の形や色をどれだけ覚えられたか、ぜひノーマルモードのクイズで力試ししてみてください。