キリバスの国旗は、上半分の赤い空に、黄色い鳥と昇る太陽、下半分の青い海に白い波を描いたデザインです。
この国は、国旗の「昇る太陽」にぴったりの記録をもっています。世界で一番早く日が昇る国なのです。
ただしそのために、キリバスは日付変更線を動かすという、思い切った決断をしました。
この記事では、キリバスの国旗の意味と歴史を、表と年表を使ってやさしく紹介します。
この記事でわかること
- 鳥・太陽・波の意味
- 太陽の光が17本ある理由
- 日付変更線を動かした理由
- 国旗の島々にせまる気候変動
キリバスの国旗とは?3行でわかるポイント
ひと言でいうと、海に生きる島国の姿を描いた旗です。ポイントは3つあります。
- 太陽の光は17本。17の島を表す
- 3本の白い波は、3つの島々を表す
- 1995年、日付変更線を動かした
基本データ
| 正式名称 | キリバス共和国 |
| 制定日 | 1979年7月12日(独立と同じ日) |
| 縦横の比率 | 1:2 |
| 首都 | タラワ |
| 人口 | 約13万人 |
| もとになったもの | 1937年の植民地時代の紋章 |
鳥・太陽・波が表すもの
| 描かれているもの | 表しているもの |
|---|---|
| 黄色い鳥(グンカンドリ) | 希望と自由 |
| 太陽の17本の光 | ギルバート諸島の16の島と、バナバ島 |
| 3本の白い波 | 太平洋と、国をつくる3つの島々(ギルバート・フェニックス・ライン諸島) |
グンカンドリは、キリバスのまわりの海でよく見られる、大きなつばさをもつ海鳥です。
ここがトリビア
この国旗のデザインは、1937年にイギリスの植民地だったころにつくられた紋章がもとになっています。独立のとき、その紋章をそのまま国旗にしたのです。
日付変更線を動かした国
キリバスの島々は、太平洋に東西に長く広がっています。そのため昔は、国の中を日付変更線が通っていました。
国の東側と西側で、日付がまる1日ちがう。その結果、両方の役所が同じ平日にそろって仕事ができるのは、週に4日しかありませんでした。
そこで1995年1月1日、キリバスは日付変更線を、国の東側へ大きく張り出すように動かします。これで国の中の時差はなくなり、キリバスは地球上で最も早く新しい日をむかえる国になりました。
- 1979年 イギリスから独立。今の国旗が決まる
- 1995年 日付変更線を動かし、国の中の時差がなくなる
- 1997年 カロリン島を「ミレニアム島」と名前を変える
- 1999年末 ミレニアム島で、2000年の日の出を祝う行事が行われる
- 2014年 将来の移住先として、フィジーに土地を買う
ミレニアム島で、2000年最初の日の出を
日付変更線を動かしたことで、カロリン島は西暦2000年の最初の日の出を、世界で一番早くむかえる陸地になりました。キリバスはこの島を「ミレニアム島」と名づけ、盛大なお祝いを行っています。
国旗の太陽は、これからも昇り続けられるか
キリバスの島々は、ほとんどが海抜数メートルという低い土地です。地球温暖化で海面が上がると、国土そのものが失われるおそれがあります。
2014年、キリバス政府は、将来の国民の移住先にそなえて、となりの国フィジーに土地を買いました。国旗に描かれた海と太陽は、この国にとって、とても切実なものなのです。
国旗クイズで迷わない!覚え方のコツ
| 見るところ | キリバスの特徴 |
|---|---|
| 上半分 | 赤い空に、黄色い鳥と昇る太陽 |
| 下半分 | 青い海に、3本の白い波 |
「赤い夕焼け空に鳥、下は海」。まるで絵のような国旗なので、一度見れば覚えられます。
よくある質問
キリバスの国旗の鳥は何ですか?
グンカンドリという海鳥です。希望と自由を表しています。
太陽の光はなぜ17本なのですか?
ギルバート諸島の16の島と、バナバ島の合わせて17の島を表しているためです。
キリバスはなぜ日付変更線を動かしたのですか?
国の東西で日付が1日ちがい、役所がそろって仕事ができる日が少なかったためです。1995年に動かしました。
国旗の形や色をどれだけ覚えられたか、ぜひノーマルモードのクイズで力試ししてみてください。
“キリバスの国旗の意味は?「昇る太陽」のために日付変更線を動かした国” に1件のコメントがあります