黄・青・赤の横三色。コロンビアの国旗でまず目を引くのは、上の黄色だけが旗の半分を占めていることです。3色が同じ幅ではない、ちょっと珍しい三色旗です。
この3色を選んだのは、南米の独立運動の先駆けとなった人物でした。そして彼に色のヒントを与えたのは、なんとドイツの文豪ゲーテだったという話が残っています。
コロンビアってどんな国?国旗の基本データ
| 正式名称 | コロンビア共和国 |
| 人口 | 約5,200万人 |
| 首都 | ボゴタ |
| 現行デザイン制定 | 1861年11月26日 |
| 色の割合 | 黄2:青1:赤1 |
| 通称 | 「トリコロール・ナシオナル」 |
3色を選んだのは、ベネズエラ生まれの革命家
黄・青・赤の旗を考えたのは、フランシスコ・デ・ミランダです。現在のベネズエラに生まれ、アメリカの独立戦争にも加わり、ヨーロッパ各地を旅した人物でした。南米をスペインの支配から解き放つことが、彼の生涯の目標でした。
ミランダの旗が初めて掲げられたのは、1806年3月12日。場所はカリブ海のハイチで、ベネズエラへ向かう遠征の途中のことでした。
ゲーテが語った「三原色」の話
なぜこの3色だったのか。ミランダ自身が、あるエピソードを書き残しています。1785年の冬、ドイツのワイマールで開かれた集まりで、彼は文豪ゲーテと夜遅くまで語り合いました。
ミランダの冒険談に聞き入ったゲーテは、こう言ったといいます。「あなたの運命は、あなたの土地に、原色がゆがめられない場所をつくることだ」。そして、光が黄・青・赤の3つの色に分かれることを語って聞かせました。
黄色は最も温かく、光に近い色。青は興奮と静けさの混ざった色。赤は黄と青を高めた色。ゲーテは最後に「国は、名前と旗から始まる」と語ったそうです。
エクアドル、ベネズエラとそっくりな理由
コロンビアの国旗は、エクアドルとベネズエラの国旗によく似ています。それもそのはず、この3か国はかつて「大コロンビア」というひとつの国でした。
大コロンビアは1819年にミランダの3色を国旗に採用しました。その後、国が3つに分かれても、それぞれが黄・青・赤を受け継いだのです。
見分け方も覚えておきましょう。ベネズエラは3色が同じ幅で、中央に星が並びます。エクアドルはコロンビアと同じく黄色が広いのですが、中央に大きな紋章があります。紋章も星もないのがコロンビアです。
黄・青・赤が表すもの
色の意味にはいくつかの説明があります。よく知られているのは、黄色は豊かな大地と黄金、青は2つの海と空、赤は独立のために流された血を表すというものです。
コロンビアは、太平洋とカリブ海の両方に面しています。青が海を表すという説明は、この国の地図を見るととても納得がいきます。
まとめ
コロンビアの国旗は、ひとりの革命家が選んだ3色を、かつて同じ国だった3か国が分け合ったうちのひとつです。
その3色の出発点が、ドイツの文豪との夜ふけの会話だったというのは、ちょっと意外ですよね。黄色が半分を占めるのがコロンビア、と覚えておけば、兄弟のような3つの旗も見分けられます。
国旗の形や色をどれだけ覚えられたか、ぜひノーマルモードのクイズで力試ししてみてください。