黄・青・赤の横三色に、弧を描いて並ぶ白い星。ベネズエラの国旗の星を数えると、8つあります。
この星、2006年までは7つでした。8つ目が加えられた根拠は、なんと約200年前に出された命令です。長いあいだ実行されないままになっていた命令が、21世紀になって実現しました。
ベネズエラってどんな国?国旗の基本データ
| 正式名称 | ベネズエラ・ボリバル共和国 |
| 人口 | 約2,800万人 |
| 首都 | カラカス |
| 最初の採用 | 1811年 |
| 現行デザイン | 2006年 |
| 国旗の日 | 8月3日 |
黄・青・赤は、ミランダの旗から
3色のもとになったのは、独立運動の先駆者フランシスコ・デ・ミランダが作った旗です。1806年、ベネズエラを解放しようと遠征に出たミランダが、初めてこの3色を掲げました。
遠征は失敗に終わりますが、旗は残りました。1811年、独立を宣言したベネズエラの議会が、ミランダの旗を国旗として採用します。同じ旗をもとにしたコロンビアやエクアドルの国旗と似ているのは、そのためです。
「黄金のアメリカ」と「血のスペイン」を、青い海が隔てる
3色の意味として昔から語られてきたのは、こんな説明です。黄色は豊かな大地、赤は勇気、青はスペインからの独立。
もう少し詩的な言い方もあります。「黄金のアメリカ」と「血に染まったスペイン」のあいだを、深く青い海が隔てている、というものです。3色の並びが、そのまま大西洋をはさんだ地図になっているんですね。
7つの星は、独立を宣言した7つの州
19世紀の前半、国旗には7つの星が加えられました。これは独立宣言に署名した7つの州を表しています。カラカス、クマナ、バルセロナ、バリナス、マルガリータ、メリダ、トルヒーリョです。
ボリバルは「星をひとつ足せ」と命じていた
その後、南米独立の英雄シモン・ボリバルが、新たにグアヤナ地方を解放します。彼は命令を出しました。共和国の州が増えたのだから、国旗の7つの星に、もうひとつ星を加えること。
ところがこの8つ目の星は、やがて国旗から姿を消し、長いあいだ7つのままになっていました。
2006年、ベネズエラ政府は国旗を改め、8つ目の星を加えます。ボリバルの命令を、およそ190年ぶりに実行した形です。このとき、国旗の日もミランダの旗が初めてベネズエラの地に掲げられた8月3日に変更されました。
コロンビア・エクアドルとの見分け方
同じ3色を使う3か国の中で、ベネズエラだけが3色が同じ幅です。コロンビアとエクアドルは、黄色が旗の半分を占めます。
そして青い帯の中央に星が弧を描いて並んでいれば、それがベネズエラ。星があるのはこの国だけなので、ここを見れば間違えません。
まとめ
ベネズエラの国旗は、ミランダの3色に、独立を担った州の数だけ星を並べた旗です。
8つ目の星は、英雄が命じてから実現するまでに190年近くかかりました。古い図鑑やユニフォームで星が7つの旗を見つけたら、それは2006年より前のものです。
国旗の形や色をどれだけ覚えられたか、ぜひノーマルモードのクイズで力試ししてみてください。