ハイチの国旗の意味は?フランス国旗の白を「引きさいて」生まれた旗

Flag_of_Haiti

ハイチの国旗は、上が青、下が赤の2色の上に、白い四角と紋章をのせたデザインです。

この旗には、有名な言い伝えがあります。独立運動のリーダーが、フランスの国旗から白い部分を引きさいてつくった、というのです。

そしてもうひとつ、意外な話も。1936年のオリンピックで、ヨーロッパのある国と国旗がまったく同じだったことがわかったのです。

この記事では、ハイチの国旗の意味と歴史を、表と年表を使ってやさしく紹介します。

この記事でわかること

  • 青と赤が表すもの
  • フランス国旗を引きさいた伝説
  • 紋章のヤシの木と大砲の意味
  • リヒテンシュタインと同じ旗だった話

ハイチの国旗とは?3行でわかるポイント

ひと言でいうと、フランスからの独立を、色で表した旗です。ポイントは3つあります。

  1. フランス国旗から白をのぞいた青と赤が、もとになっている
  2. 紋章には、ヤシの木・大砲・銃が描かれている
  3. オリンピックで、リヒテンシュタインと同じ旗だと気づかれた

基本データ

正式名称ハイチ共和国
最初の旗1803年5月18日
今のデザイン1806年から(2012年の憲法で再確認)
縦横の比率3:5
首都ポルトープランス
人口約1,200万人

フランス国旗から、白を引きさいた

ハイチは、カリブ海の島の西側にある国です。フランスの植民地でしたが、1804年、中南米で最初に独立を果たしました。

独立の前の年、1803年5月18日。リーダーのジャン=ジャック・デサリーヌは、フランスの青・白・赤の国旗を手に取り、まん中の白をビリッと引きさいて捨てた、と伝えられています。

残った青と赤を縫い合わせたのは、彼の名づけ子カトリーヌ・フロンという女性でした。

色言い伝えでの意味
青アフリカ系の人々
赤ヨーロッパ系とアフリカ系の両方の血をひく人々
(取りのぞいた白)ヨーロッパ系の支配者

ここがトリビア

この日は今も、ハイチで「国旗と大学の日」として祝われています。カトリーヌ・フロンは、お札や切手にも描かれました。

紋章に描かれているもの

描かれているもの表しているもの
ヤシの木独立
ヤシの上の帽子自由
大砲・銃・旗自由を守る力
リボンの言葉「団結は力なり」

国旗の中に、さらに小さな国旗が描かれているのもポイントです。自分の国旗を国旗の中に描いている国は、世界でも数か国しかありません。

オリンピックで「同じ旗」と気づかれた

1936年のベルリンオリンピック。各国の旗が並ぶ中で、ある問題が見つかります。

ハイチの国旗と、ヨーロッパの小さな国リヒテンシュタインの国旗が、どちらも「青と赤の横2色」で、まったく同じだったのです。

そこで翌年、リヒテンシュタインは旗の左上に金色の王冠を加えました。そしてハイチも、紋章を入れた旗を使うようになりました。

  1. 1803年 フランス国旗の白をのぞいた、青と赤のたての旗ができる
  2. 1805年 皇帝デサリーヌのもとで、黒と赤の旗に変わる
  3. 1806年 青と赤の横じまに、紋章を加えた旗になる
  4. 1936年 オリンピックで、リヒテンシュタインと同じ旗だとわかる
  5. 2012年 今の憲法で、国旗の形が改めて定められる

国旗クイズで迷わない!似た国旗との見分け方

国見分けるところ
ハイチ青と赤の横じま、まん中に白い四角と紋章
リヒテンシュタイン青と赤の横じま、左上に金色の王冠
ドミニカ共和国白い十字で、青と赤を4つに分ける

「まん中に白い四角があればハイチ」と覚えましょう。

よくある質問

ハイチの国旗の青と赤の意味は?

言い伝えでは、フランス国旗から白をのぞき、青はアフリカ系の人々、赤は両方の血をひく人々を表したといわれます。

リヒテンシュタインの国旗とのちがいは?

ハイチはまん中に白い四角と紋章、リヒテンシュタインは左上に金色の王冠があります。

ハイチの国旗の紋章には何が描かれていますか?

ヤシの木、自由の帽子、大砲や銃、国旗、そして「団結は力なり」という言葉です。

国旗の形や色をどれだけ覚えられたか、ぜひノーマルモードのクイズで力試ししてみてください。

参考資料:Flag of Haiti(英語版Wikipedia)

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