ハンガリーの国旗|イタリアの旗と間違われないよう「横」にした三色旗

Flag_of_Hungary

赤・白・緑の横三色。ハンガリーの国旗を見て「あれ、イタリアの旗を横にしただけ?」と思った人もいるかもしれません。

たしかに色はそっくりです。けれどもハンガリーの3色は、イタリアの三色旗よりも前から使われていました。まねをしたのではなく、たまたま同じ色だった、というのが本当のところです。

ハンガリーってどんな国?国旗の基本データ

正式名称ハンガリー
人口約960万人
首都ブダペスト
現行デザイン制定1957年5月23日
配色赤・白・緑
通称「ピロシュ・フェヘール・ゼルド(赤・白・緑)」

3色は、中世の紋章から

赤・白・緑の3色は、ハンガリーの古い紋章に由来します。紋章には、赤と白の縞、そして緑の3つの丘が描かれています。その原型は、建国の王家アールパード家が12〜13世紀に使っていた紋章にまでさかのぼります。

15世紀ごろからは、公文書の印に付ける絹のひもなどに、赤・白・緑の組み合わせが使われるようになりました。1790年の国王の戴冠式でも、この3色が用いられています。イタリアで最初の三色旗が生まれたのは1797年ですから、それより少し前のことです。

1848年の革命で、国の旗になった

3色が正式に国の旗と定められたのは、1848年です。この年、ハンガリーではハプスブルク家の支配に対する革命が起こりました。

三色旗という形そのものは、フランス革命の影響を受けたものです。ただしフランスの旗が縦縞なのに対し、ハンガリーは横縞にしました。イタリアの旗と紛らわしくならないようにするためだったといわれています。

革命は鎮圧され、三色旗はオーストリア皇帝によって禁止されます。ふたたび掲げられるようになったのは、1867年にハンガリーが広い自治を認められてからでした。

1956年、人々は旗の真ん中を切り抜いた

第二次世界大戦のあと、ハンガリーは社会主義の国になります。国旗の中央には、赤い星や麦の穂をあしらった社会主義の紋章が加えられました。

1956年、ソ連の強い影響下にあった体制に対して、人々が立ち上がります。このときデモの参加者たちは、国旗の中央の紋章を切り抜き、真ん中に穴のあいた旗を掲げました。

蜂起はソ連軍によって鎮圧されます。しかし翌1957年、新しい政府は国旗から紋章を外し、何も描かれていない三色旗を正式な国旗としました。社会主義の国でありながら、国旗に社会主義のシンボルを入れなかった、ヨーロッパでは数少ない例です。

色の意味は、2012年に憲法で決まった

3色の意味は、長いあいだ言い伝えとして語られてきました。赤は力、白は誠実、緑は希望。この説明が、2012年に施行された新しい憲法で正式なものとされています。

まとめ

ハンガリーの国旗の赤・白・緑は、中世の紋章から受け継がれてきた色でした。革命の中で国の旗となり、1956年には人々の手で穴をあけられ、そして紋章のない今の姿になっています。

イタリアは縦で緑から、ハンガリーは横で赤から。向きと順番をセットで覚えておくと、もう迷いません。

国旗の形や色をどれだけ覚えられたか、ぜひノーマルモードのクイズで力試ししてみてください。

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