ラオスの国旗|メコン川に浮かぶ満月を描いた「月の旗」

Flag_of_Laos

赤・青・赤の横縞に、中央の白い円。ラオスの国旗はラオス語で「月の旗」と呼ばれています。そう、この白い円は太陽ではなく、月なのです。

日の丸、パラオ、バングラデシュと、円を描いた国旗はいくつかありますが、川の上の満月を描いたのはラオスだけ。そしてこの旗は、国旗になるまでに30年もかかりました。

ラオスってどんな国?国旗の基本データ

正式名称ラオス人民民主共和国
人口約760万人
首都ビエンチャン
考案1945年
国旗として採用1975年
縦横比2:3

青はメコン川、白い円はそこに浮かぶ満月

中央の太い青は、メコン川を表しています。国を北から南へ貫いて流れるこの大河は、ラオスの人々の暮らしを支える、豊かさの象徴です。

その上に描かれた白い円は、メコン川の上に浮かぶ満月。そして人々がひとつにまとまることも表しています。上下の赤は、フランスからの独立を求める闘いで流された血の色です。

学者が考えた旗

この旗を考えたのは、マハー・シラー・ウィラウォンという人物です。文学や歴史、文化にくわしい学者で、独立運動「ラーオ・イサラ(自由ラオス)」の一員でもありました。

1945年、彼は新しい国旗づくりを任されます。条件は、王家の旗とははっきり違うものにすること。彼は、隣のタイが1917年に白い象の旗をやめて三色旗に変えたことを参考にしました。

それまでの旗は「三つ頭の白い象」

当時の王家の旗は、赤地に3つの頭を持つ白い象を描いたものでした。象の上には9段の傘、足元には5段の台座。白い象は、東南アジアで王を表すシンボルです。

1945年10月、独立を宣言した政府はウィラウォンの旗を国旗に選びました。しかし翌1946年にはフランスが支配を取り戻し、この旗は使えなくなってしまいます。

30年後、国旗として戻ってきた

その後のラオスでは、1952年から白い象の旗が王国の国旗として使われました。一方、月の旗は独立運動の人々に受け継がれ、やがて社会主義をめざす勢力「パテート・ラーオ」の旗になります。

1975年、パテート・ラーオが政権を握り、王政が終わりました。このとき月の旗が、あらためて国旗として採用されます。最初に考案されてから、ちょうど30年後のことでした。

社会主義の国なのに、星がない

ラオスは今も社会主義の国です。中国やベトナム、北朝鮮の国旗には星が描かれていますが、ラオスの国旗には星も鎌も槌もありません。

それは、この旗がもともと社会主義よりも前に、独立のための旗として作られたものだからです。

まとめ

ラオスの国旗は、メコン川とそこに浮かぶ満月を描いた旗です。学者が考え、独立運動の人々が守り続け、30年かけて国旗になりました。

日の丸は太陽、ラオスは月。円のある国旗を見たら、「これは何を描いているんだろう?」と考えてみるのも面白いですよ。

国旗の形や色をどれだけ覚えられたか、ぜひノーマルモードのクイズで力試ししてみてください。

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