上が白、下が赤。ポーランドの国旗は、2色だけのとてもシンプルな旗です。ところがポーランドでは2004年まで、一般の国民がこの国旗を掲げてよいのは祝日だけと決められていました。
自分の国の旗なのに、好きなときに掲げられなかったんです。白と赤という色の由来から、この決まりが改められるまでの歴史をたどっていきます。
ポーランドってどんな国?国旗の基本データ
| 正式名称 | ポーランド共和国 |
| 人口 | 約3,700万人 |
| 首都 | ワルシャワ |
| 制定日 | 1919年8月1日 |
| 縦横比 | 5:8 |
| 国旗の日 | 5月2日 |
白と赤は、紋章の「白い鷲」と「赤い盾」から
白と赤の2色は、紋章に由来しています。ポーランドの紋章は、赤い盾に王冠をかぶった白い鷲を描いたものです。
かつてポーランドは、隣のリトアニアとひとつの国を組んでいました。リトアニアの紋章も、赤い盾に白い騎士を描いたものです。2つの国の紋章に共通する白と赤が、やがて国を表す色として受け継がれていきました。
国の色と定められたのは、蜂起のさなかの1831年
白と赤が正式に国の色と定められたのは、1831年2月7日のことです。当時のポーランドはロシアなどの支配下にあり、独立を求める蜂起のさなかでした。議会はこのとき、白と赤を国の帽章の色と決めています。
その後ポーランドは、長いあいだ地図の上から姿を消します。独立を取り戻したのは第一次世界大戦のあとで、1919年8月1日、白と赤の二色旗が正式に国旗として採用されました。
赤の色合いは、何度か変わっている
国旗の赤は、時代によって少しずつ色合いが変わってきました。古くは深い紅色が使われていましたが、1927年の大統領令では、やや黄みのある朱色と定められています。
現在の色は1980年の法律によるもので、言葉ではなく、色を数値で表す方式で細かく決められています。
2004年まで、掲げてよいのは祝日だけだった
ポーランドでは2004年まで、一般の国民が国旗を掲げられるのは国の祝日に限られていました。この決まりが改められ、いつでも自由に掲げられるようになったのは、実はごく最近のことなんですね。
同じ2004年からは、5月2日が「国旗の日」として祝われています。
紋章入りの旗は、使える場所が決まっている
ポーランドには、白い部分の中央に紋章を入れた国旗もあります。こちらは誰でも使えるわけではなく、国外の大使館や領事館、空港や港、そして船の旗として使うものと定められています。
インドネシア・モナコの国旗とは、上下が逆
白と赤の二色旗といえば、インドネシアとモナコの国旗もよく知られています。ただしこの2つは、上が赤、下が白です。ポーランドの国旗は白が上なので、ちょうど上下が逆の関係になります。
「白い鷲が、赤い盾の上にいる」と覚えておくと、ポーランドの国旗は白が上だと思い出しやすくなります。
まとめ
ポーランドの国旗の白と赤は、赤い盾に白い鷲を描いた紋章から生まれた色でした。蜂起のさなかに国の色と定められ、独立を取り戻した1919年に国旗となっています。
2004年まで祝日にしか掲げられなかったこの旗は、今ではいつでも自由に掲げられる、身近な国のしるしになりました。
国旗の形や色をどれだけ覚えられたか、ぜひノーマルモードのクイズで力試ししてみてください。