スイスの国旗は、赤い地に白い十字を描いた、とてもシンプルなデザインです。
形は、真四角(正方形)。正方形の国旗は、世界でスイスとバチカンの2つだけです。
そして、あの「赤十字」のマークは、実はスイスの国旗の色をひっくり返したものなんです。
この記事では、スイスの国旗の意味と歴史を、表と年表を使ってやさしく紹介します。
この記事でわかること
- 白い十字が生まれた理由
- 正方形が法律で決まったのは、最近のこと
- 赤十字マークとの関係
- 船の上では長方形になる話
スイスの国旗とは?3行でわかるポイント
ひと言でいうと、戦場の目印から生まれた、正方形の旗です。ポイントは3つあります。
- 白い十字は、昔の戦場での目印
- 正方形であることが法律で決まったのは、2017年
- 赤十字マークは、スイスの国旗の色を逆にしたもの
基本データ
| 正式名称 | スイス連邦 |
| 十字の形が決まった年 | 1889年 |
| 国旗の法律ができた年 | 2017年 |
| 縦横の比率 | 1:1(正方形) |
| 首都 | ベルン(法律上の首都はない) |
| 人口 | 約900万人 |
白い十字は、戦場の目印だった
スイスの白い十字は、中世の戦場で生まれました。1339年の「ラウペンの戦い」で、スイスの兵士たちは服に白い布を十字にぬいつけ、味方の目印にしたのです。
当時のスイスは、いくつもの州(カントン)の集まりでした。それぞれの州が自分の旗を持っていて、白い十字は、みんなに共通する「仲間のしるし」だったのです。
赤い地は、スイスの名前のもとになったシュヴィーツ州の、真っ赤な旗から来ているといわれます。
正方形が法律で決まったのは2017年
スイスの国旗は昔から正方形でしたが、それは長いあいだ「習慣」にすぎませんでした。
- 1339年 ラウペンの戦いで、白い十字が目印として使われる
- 1798年 フランスの影響で、緑・赤・黄の三色旗が使われる
- 1815年 赤地に白い十字が、国の紋章になる
- 1841年 すべての州の軍隊の旗になる
- 1889年 十字の形(腕の長さと太さの比)が決まる
- 2017年 国旗の法律ができ、正方形・十字の大きさ・赤の色が決まる
ここがトリビア
十字の形は1889年に決まったのに、旗全体の形や赤の色が法律で決まったのは、なんと2017年。130年近く、細かいところは決まっていなかったのです。
赤十字マークはスイス国旗の「逆」
けがをした人を、敵も味方も関係なく助ける「赤十字」。この団体をつくったのは、スイス人のアンリ・デュナンです。
| 旗 | 地の色 | 十字の色 |
|---|---|---|
| スイスの国旗 | 赤 | 白 |
| 赤十字のマーク | 白 | 赤 |
赤十字のマークは、スイスへの敬意をこめて、スイスの国旗の色を入れかえてつくられました。「赤十字がスイスに似ている」のではなく、「赤十字がスイスをまねた」のです。
船や飛行機では長方形になる
「スイスの国旗は正方形」とお話ししましたが、例外もあります。スイスの船がかかげる旗や、飛行機にえがく旗は、ほかの国と同じ2:3の長方形です。
海に面していないスイスですが、湖や川を走る船、さらには海を行く船もちゃんとあるんですよ。
国旗クイズで迷わない!似た旗との見分け方
| 旗 | 見分けるところ |
|---|---|
| スイス | 正方形、赤地に白い十字(はしまで届かない) |
| デンマーク | 長方形、赤地に白い十字(左に寄って、はしまで届く) |
| 赤十字 | 白地に赤い十字 |
| トンガ | 赤地で、左上の白い四角に赤い十字 |
十字が「旗のまん中で、はしに届いていない」のがスイスのポイントです。
よくある質問
スイスの国旗はなぜ正方形なのですか?
昔の軍隊の旗が正方形だったことに由来します。法律で正方形と定められたのは2017年です。
赤十字とスイスの国旗の関係は?
赤十字のマークは、スイスへの敬意から、スイスの国旗の色を入れかえてつくられました。
白い十字の始まりは?
1339年のラウペンの戦いで、兵士が服にぬいつけた目印が始まりとされています。
国旗の形や色をどれだけ覚えられたか、ぜひノーマルモードのクイズで力試ししてみてください。
“スイスの国旗の意味は?赤地に白い十字、正方形の理由と赤十字マークとの関係” に4件のコメントがあります