デンマークの国旗|空から降ってきた?世界最古の国旗「ダンネブロ」

Flag_of_Denmark

赤地に白い十字。デンマークの国旗「ダンネブロ」は、世界で最も古くから使われ続けている国旗としてギネス世界記録に認定されています。

そしてこの旗には、ちょっと信じがたい誕生の物語があります。800年ほど前、負けかけていた戦いのさなかに、空から降ってきたというのです。

デンマークってどんな国?国旗の基本データ

正式名称デンマーク王国
人口約600万人
首都コペンハーゲン
伝説上の誕生1219年6月15日
縦横比28:37
通称「ダンネブロ(赤い布)」

負け戦の空から、旗が降ってきた

伝説の舞台は、1219年6月15日。デンマーク王ヴァルデマー2世の軍は、現在のエストニアの首都タリンの近くで戦っていました。

戦況は悪く、敗北は目の前でした。丘の上では司教が両腕を上げて神に祈り続けます。腕を上げているあいだはデンマーク軍が押し、疲れて腕が下がると押し返される。そしていよいよ負けが決まりかけたそのとき、赤地に白い十字の旗が空から降ってきました。

王がその旗を掲げて兵士たちに見せると、兵士たちは勇気を取り戻し、デンマーク軍は勝利をおさめた、と伝えられています。

ただし、伝説が書き残されたのは300年後

なんとも劇的な話ですが、この伝説が文字として残されたのは16世紀になってからです。戦いから300年ほどあとのことで、最も古い記録では、戦いの年や場所も少し違っています。

歴史家たちは、この伝説のもとになった出来事をいろいろと推理してきました。戦場に持ち込まれていた教会の旗が、のちに「空から降ってきた」と語られるようになったのではないか、という説もあります。

確かな記録では、14世紀から

記録の上で確認できる最も古いダンネブロは、14世紀の紋章集に描かれたものです。デンマーク王の紋章の横に、赤地に白い十字の旗がはっきりと描かれています。

ギネス世界記録では、1625年から途切れることなく使われ続けている国旗として認定されています。伝説を抜きにしても、じゅうぶんに古い旗です。

一時は、国民が掲げることを禁じられていた

意外なことに、デンマークでは1834年に、一般の人々が国旗を掲げることが禁止されました。当時、国旗はあくまで国王や国のものと考えられていたのです。

この禁止は1854年に解かれます。今のデンマークでは、誕生日やお祝いごとのたびに国旗を飾るのが当たり前。世界でも指折りの「国旗好き」な国になっています。

北欧の十字旗は、ここから始まった

十字の縦の線が、中央より少し左に寄っている。この形は「北欧十字」と呼ばれ、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、アイスランドの国旗にも受け継がれています。その元祖が、このダンネブロです。

まとめ

デンマークの国旗は、空から降ってきたという伝説を持つ、世界最古の国旗です。伝説の真偽はともかく、数百年にわたって同じデザインが使われ続けてきたことは間違いありません。

北欧の国旗がどれも似ているのは、このダンネブロをお手本にしているから。そう覚えておくと、北欧の国旗がまとめて頭に入ります。

国旗の形や色をどれだけ覚えられたか、ぜひノーマルモードのクイズで力試ししてみてください。

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