赤・白・水色の横三色。ルクセンブルクの国旗を見て、まず思うことはひとつでしょう。「オランダの国旗と同じでは?」
実際、あまりに似ているため、ルクセンブルクでは「国旗を変えよう」という提案が国会に出されたことがあります。候補に挙がったのは、赤い獅子が描かれた、まったく別の旗でした。
ルクセンブルクってどんな国?国旗の基本データ
| 正式名称 | ルクセンブルク大公国 |
| 人口 | 約67万人 |
| 首都 | ルクセンブルク |
| デザインの確定 | 1845年6月12日 |
| 法律での制定 | 1993年 |
| 通称 | 「ルート・ヴァイス・ブロー(赤・白・青)」 |
オランダの国旗との見分け方
2つの旗の違いは、主に2つあります。ひとつは青の色。オランダが濃い青なのに対し、ルクセンブルクは明るい水色です。赤もルクセンブルクのほうがやや明るくなっています。
もうひとつは形。ルクセンブルクの国旗のほうが横に長く作られています。とはいえ、1枚だけ見せられて見分けるのは、かなり難しいのが正直なところです。
色の由来は、まったく別
似ているのは偶然です。ルクセンブルクの3色は、この地を治めた家の紋章から来ています。
その紋章は、白と青の縞の上に、赤い獅子を描いたもの。ここから赤・白・青の3色が取り出されました。人々が国の色としてこの3色を掲げるようになったのは1830年ごろで、横三色のデザインは1845年6月12日に定められています。
法律で決まったのは、1993年
意外なことに、この国旗が法律で正式に定められたのは1993年です。150年近く、慣習として使われてきたことになります。
この法律で大事だったのは、青が「明るい青」だとはっきり書かれたことでした。オランダの旗との違いを、ようやく法律の上でも示したわけです。
「赤い獅子の旗に変えよう」という提案
2006年10月、ある国会議員が国旗を変える法案を出しました。新しい国旗の候補は、紋章をそのまま旗にした「赤い獅子(ルード・レイフ)」です。
理由は、今の国旗がオランダの旗と間違えられやすいこと。そして赤い獅子のほうが人気があり、見た目もよく、歴史的な価値も高い、というものでした。
この提案は大きな議論を呼びましたが、国旗は変わりませんでした。ただし2007年、政府は赤い獅子の旗も国内で使ってよい旗として認めています。
船と飛行機は、今も赤い獅子
実は赤い獅子の旗は、すでに正式な場面で使われています。ルクセンブルクに登録された船や飛行機が掲げる旗です。
海の上でオランダの船と間違えられては困る、というのがその理由。スポーツの国際大会でも、ルクセンブルクの応援団は赤い獅子の旗を振ることが多くなっています。
まとめ
ルクセンブルクの国旗は、オランダの国旗とは別の由来を持ちながら、結果としてそっくりになってしまった旗です。
見分けるコツは、水色と、横長の形。そして「本当は赤い獅子に変えたい人もいる」という裏話を知っておくと、この旗がちょっと面白く見えてきます。
国旗の形や色をどれだけ覚えられたか、ぜひノーマルモードのクイズで力試ししてみてください。