ポルトガルの国旗|緑と赤は半分ずつじゃない?中央の球体に込められた大航海時代の誇り

Flag_of_Portugal

緑と赤に塗り分けられたポルトガルの国旗。ぱっと見ると半分ずつに見えますが、よく見ると緑のほうが狭く、赤のほうが広くなっています。

しかも、この緑と赤という配色は、ポルトガルの長い歴史の中ではかなりの新顔です。それまでの国旗は、まったく違う「青と白」でした。なぜ色がガラリと変わったのか、中央の不思議な球体とあわせて見ていきましょう。

ポルトガルってどんな国?国旗の基本データ

正式名称ポルトガル共和国
人口約1,030万人
首都リスボン
制定日1911年6月30日
縦横比2:3
色の分け方緑2:赤3

革命で、青と白の旗から一新された

ポルトガルは建国以来、長く王国でした。王国時代の最後の国旗は、青と白の地に王家の紋章を置いたものです。

ところが1910年10月5日の革命で王政が倒れ、共和国が誕生します。新しい国には新しい旗が必要だということで、画家コルンバーノ・ボルダロ・ピニェイロらによる委員会がデザインを選びました。新しい旗は1910年12月1日に披露され、翌1911年6月30日に正式に定められています。

緑と赤は、もともと「共和派の色」だった

緑と赤が選ばれたのは、これが王政を倒した共和党の色だったからです。1891年に起きた共和派の蜂起以来、この2色は共和主義のシンボルになっていました。

とはいえ、ひとつの政党の色をそのまま国旗にすることには反発もありました。そこで、緑は「国の希望」、赤は「国を守って倒れた人々の血」を表す、という説明が広まっていきます。政治色をやわらげて、国民みんなの色にしていった、というわけです。

中央の球体は、大航海時代の「天球儀」

国旗の中央にある黄色い球体は、天球儀と呼ばれる道具です。星の位置を知るためのもので、かつての船乗りたちが大海原を進むのに欠かせないものでした。

ポルトガルといえば、15〜16世紀の大航海時代にアフリカやアジア、南米へと船を進めた国です。天球儀は、世界の海を切りひらいたその時代の誇りを表しています。

盾の中の「5つの盾」と「7つの城」

天球儀の上には赤いふちの盾が重ねられています。中の白い部分には青い小さな盾が5つ、十字の形に並んでいます。さらにその小さな盾ひとつひとつに、白い丸が5つずつ描かれています。

赤いふちには、黄色い城が7つ。この盾の図柄は王国時代から受け継がれてきたもので、革命で色は変わっても、国の歴史を表す紋章はそのまま残されました。

まとめ

ポルトガルの国旗は、革命をきっかけに青と白から緑と赤へと生まれ変わった旗です。色は新しくなりましたが、中央の天球儀と盾には、大航海時代や王国時代の記憶がしっかり残されています。

緑と赤の境目が真ん中より少し左に寄っていること、ぜひ次に見かけたときに確かめてみてください。

国旗の形や色をどれだけ覚えられたか、ぜひノーマルモードのクイズで力試ししてみてください。

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