ケニアの国旗|2つの政党の旗を「足して割った」デザインだった

Flag_of_Kenya

黒・赤・緑の横三色を、細い白い線が区切る。中央には、マサイの盾と2本の槍。ケニアの国旗は、一度見たら忘れられない力強いデザインです。

この旗、実は2つの政党の旗を組み合わせて作られました。独立を前にして、「どちらか一方の旗を国旗にするわけにはいかない」という事情があったのです。

ケニアってどんな国?国旗の基本データ

正式名称ケニア共和国
人口約5,500万人
首都ナイロビ
制定日1963年12月12日
配色黒・赤・緑と白
中央の図柄マサイの盾と槍

始まりは、独立運動の団体の旗

ケニアはかつてイギリスの植民地でした。第二次世界大戦のあと、独立を求める団体「ケニア・アフリカ同盟(KAU)」が活動を始め、1951年に自分たちの旗を作ります。

翌1952年、この旗は黒・赤・緑の三色に改められました。黒はアフリカの人々を、赤は闘いを、緑は大地を表しています。中央には盾と武器が描かれ、抵抗の意思を示していました。

独立を前に、政党が2つに分かれた

1960年、KAUの流れを受け継いだ政党「ケニア・アフリカ民族同盟(KANU)」が生まれ、黒・赤・緑の旗を引き継ぎます。

ところが同じ年、もうひとつの政党「ケニア・アフリカ民主同盟(KADU)」も結成されました。こちらの旗も三色でしたが、中央の帯は赤ではなく白でした。

一方の旗を国旗にはできない

独立が近づくと、最大政党であるKANUの旗をそのまま国旗にしようという案が出ます。実際、近くのタンガニーカやウガンダでは、政党の旗が国旗のもとになっていました。

しかしそれでは、国旗がひとつの政党のものになってしまいます。そこで、のちに初代大統領となるジョモ・ケニヤッタのもとに委員会が作られ、みんなが受け入れられる折衷案が練られました。

できあがったのが今の国旗です。黒・赤・緑の三色はKANUの旗から。そして色の境目に入った白い細い線は、KADUの旗の白から取られました。こうして1963年12月12日、独立と同時に新しい国旗が掲げられます。

色と盾が表すもの

国旗になってからの色の意味は、黒がケニアの人々、赤が独立のために流された血、緑が大地、そして白が平和です。

中央の盾は、東アフリカの牧畜民マサイの人々が使う伝統的な盾です。その後ろで2本の槍が交差しています。これは、自由を守り抜くという国の意思を表しています。

まとめ

ケニアの国旗は、対立していた2つの政党の旗を組み合わせることで、どちらのものでもない「国の旗」として作られました。

黒・赤・緑のあいだに引かれた白い細い線。ただの区切りに見えますが、実は国をひとつにまとめるための大事な工夫だったんですね。

国旗の形や色をどれだけ覚えられたか、ぜひノーマルモードのクイズで力試ししてみてください。

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